新・暮らしの経済手帖 ~時評編~

わたしたちの暮らしを大切にするための経済解説サイトを目指して開設しました。こちらは時評編で基礎知識編もあります。

2018-02-14から1日間の記事一覧

次世代への投資こそワイズスペンディングである

財政政策のあり方とケインズ経済学の考え方について書き続けていますが、今回は投資としての財政政策です。 政府は「国よる再分配は質量保存の法則と同じ 」でも書いたように基本的にモノやサービスといった財を自ら生産しません。国家が生産するモノやサー…

経済政策から純粋な社会基盤整備としての公共事業へ

小泉改革までの自民党政権が長年に亘って行ってきた土木公共事業ですが、これは単なる社会基盤整備としてだけではなく半ば経済政策として進められてきました。それはケインズの経済理論を援用してのものです。 土木公共事業は国が支出した事業費が工事を受注…

単純に財政政策をやればいいという時代は終わった

前回はケインズ経済理論や財政政策のときによく使われる政府支出乗数や均衡予算乗数の概説をしました。 「財政政策と乗数理論について 」 これまで財政政策のなかで乗数効果が2~3で波及効果も高いといわれてきた土木公共事業は現在1を少し上回る程度にな…