社会保障・福祉・医療問題
前回の「医療費の膨張はなぜ起きる 」で、国民医療費が増大していく原因のひとつに高額な薬剤やダヴィンチなどの手術支援ロボットの普及拡大がその理由のひとつとしてあげられていることを話しました。先に結論を申せば確かに高度先進医療費が国民医療費の増…
各社会保険制度の状況や問題について検証していますが、今度は医療保険制度です。新聞やテレビなどのマスコミを通じて、年金保険制度と共に給付額の膨張し続けて大変なことになっていると制度破綻の危機感を煽られています。 まずは国民医療費の総額の推移や…
ここのブログで多くの人が心配されているであろう老齢年金制度の財源問題や保険料負担について解説しておきました。 「公的年金保険制度は簡単に破綻しないが・・・・・」 「将来もらえる年金額はどうなる? 」 上の記事にて年金制度は保険制度であり、加入…
社会保障制度のうち、国民が保険料を拠出する形で運営される社会保険制度についてのことをずっとお話しています。前回までは年金保険制度と少子高齢化問題について述べてきましたが、やはり高齢者向けの保険制度となる介護保険制度について見ていきましょう…
前回記事「子育ては一家の巨額投資 」の続きで、今回は少子化進行を食い止めるための政策について考えてみたいです。 前回記事で述べたことは一家にとって子どもを産み、育てるということは大きな負担がかかります。別の言い方をすれば一大投資だともいえま…
「年金・健康保険財政の悪化は少子高齢化のせいだけか? 」で自民党の二階俊博幹事長による「子どもを産まない方が幸せに送れるんじゃないか(と考える勝手な人がいる」発言の批判をし、さらには「食い止めきれない少子高齢化の進行 」で少子化対策の難しさ…
前回記事「食い止めきれない少子高齢化の進行 」で日本の少子高齢化社会は2060年あたりになると約40%が65歳以上の高齢者となり、1人の高齢者を1.2人の現役世代で支えていかねばならない状態になるとお話しました。仮に女性1人当たりの出生率が2.3に回復して…
「年金・健康保険財政の悪化は少子高齢化のせいだけか? 」で「技術高度化によって雇用の場が縮小していくという技術的失業発生と少子高齢化による生産可能人口の減少が互いに問題を相殺するという見込みも出てきます。そういう意味で私は少子高齢化問題につ…
よく日本の公的年金保険制度が急速な少子高齢化の進行によって破綻するとか、いま高い保険料を支払い続けても年金はもらえなくなると思っている人がかなり多くいます。果たしてそうでしょうか? 単刀直入にいえば公的年金保険制度はそう簡単には破綻しない制…
いまこうして私が「税と国家財政問題 」編を書き綴っている最中に自民党の二階俊博幹事長が変なことを言い出しました。「子どもを産まない方が幸せじゃないかと勝手なことを考えて」いる人がいるといった内容の発言です。 二階氏の暴言について書いた記事 長…
前回は国民皆保険・皆年金体制が達成されたときの時代背景やその制度設計の簡単な説明だけさせていただきました。制定された1959年当時には最善といえる日本の社会保険制度でしたが、時代を経ていくうちに国民年金や国民健康保険を中心に財政問題等が浮上し…
これから各種社会保障・福祉・医療制度の問題について詳しく考察していきます。 まず最初は老齢および障害年金制度や健康保険といった社会保険制度から見ていきましょう。 前回にも解説しましたとおり、日本では現在以下の社会保険制度があります。 健康保険…
前回は日本の社会保障・福祉・医療制度の沿革について、大雑把に説明させていただきました。 今回はその制度体系についてです。 これまで強調してきましたとおり、社会保障と福祉・医療は厳密にいうと異なります。前者は所得保障制度で現金の給付が中心です…
いま起きている社会保障・福祉・医療制度問題の話に入る前に非常に軽く簡単に日本におけるこの制度の歴史について述べておきたいと思います。後に財源問題について考えるときにも重要になってきます。 その前に前回書いたことでもあるのですが、社会保障制度…
今回から「社会保障・福祉・医療問題 」編です。これまで貨幣の発生から、バブル景気とその後のデフレ不況発生を取り上げ、いま安倍政権が進めている経済再活性化政策アベノミクスとリフレーション政策がどういうものなのかについて説明をしてきました。この…