新・暮らしの経済手帖 ~時評編~

わたしたちの暮らしを大切にするための経済解説サイトを目指して開設しました。こちらは時評編で基礎知識編もあります。

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ピケティ教授が提案した累進所得課税と資産課税による再分配

トマ・ピケティ教授の「21世紀の資本」を叩き台にして、いま世界規模で起きている富の一極集中問題について話を進めていますが、その4回目です。今回はピケティ教授が提案した資本主義経済における経済格差の是正策である累進所得課税と資産課税の妥当性や実…

資本の膨張と富の寡占が起きてしまう背景

今回もまたトマ・ピケティ教授の「21世紀の資本」で取り上げられていた経済格差問題の話です。 参考 「ピケティ教授が立証しようとした資本主義経済における経済格差 」 前回は日産の会長を務めていたカルロス・ゴーンが会社の利益を私物化してしまっていた…

カルロス・ゴーンの貢献は高額報酬に見合ったものだったのか?

前回の記事「ピケティ教授が立証しようとした資本主義経済における経済格差 」の続きで、教授が問題視していた富の偏在や寡占がなぜ起きるのかということについて、こちらで考察していきます。 ピケティ教授は「21世紀の資本」においてモノやサービスを生産…

ピケティ教授が立証しようとした資本主義経済における経済格差

「マルクスの労働価値説と剰余価値説は正しいのか 」でマルクスやエンゲルスは資本主義経済下において労働者はその労働力を資本家に搾取され、経済的不平等が発生する構造を「資本論」で書き明かそうとしたという話をしました。彼らは(労働)時間という観点…

国家社会主義と官製統制経済の愚かさ

前回の「労働者の貧困を救えなかった社会主義国家 」は旧ソ連や中国共産党などといった社会主義国家の多くは中央集権的な独裁国家となり、彼らが敵視する資本家や地主だけではなく、多くの民衆の命まで大量殺戮や貧困による餓死で奪っていった歴史について語…

労働者の貧困を救えなかった社会主義国家

「貧困・雇用・格差問題 」の前回はカール・マルクスとエンゲルスによって著された「資本論」の内容について触れました。商品の交換価値(市場価値)はその商品を生産するために投じられた労働量によって決まる労働価値説や剰余価値説について簡単に説明する…

新年のご挨拶 (後日記事削除します)

新年あけましておめでとうございます。2019年の初投稿で通常記事ではありませんので後日削除します。 このブログを書き始めて2回目の新年を迎えましたが、もう一度経済ブログを開設したときの原点についてお話します。 このブログのタイトルは「暮らしの経済…