2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧
ベーシックインカムの導入をどう進めるかについては賛成派の中でもいろいろ案が異なっていますが、私の方で非常に重要だと思っていることを述べると、ベーシックインカムの導入は強い経済を取り戻してからだということになります。 賛成派の中で「ベーシック…
私はベーシックインカムの実現を望む者であり、その実現性について決して低くはないということを、経済学の知識に基づいて話してきました。自分が紹介してきたベーシックインカム案は原田泰日銀審議委員や飯田泰之明治大学准教授らが示したものを土台にして…
前回の記事「不確実性という災厄に立ち向かうベーシックインカム」の最後に「1990年代に日本が流動性の罠に陥ってしまった理由のひとつは景気から雇用に至るまで不確実性がうんと高まってしまったことにあるのではないかという仮説を自分は持っています」と…
ベーシックインカムや給付つき税控除はすべての国民が無一文の状態になってしまうようなことがないようにするための所得保障制度です。極端に所得や資産が低い状態になったら、自動的に公助がはじまるシステムです。 いま高い就労能力を持ち、日々懸命に働き…
今回はベーシックインカムもしくは給付付き税控除をどのような過程で導入していったらいいのかを考えてみます。 ベーシックインカムは制度構造自体は極めてシンプルですが、財源規模が大きい上に、税制や社会保障体系を変革していくことになり、大がかりです…
前回UKのユニバーサルクレジット制度に関する記事を書いて、改めて気がついたのはベーシックインカムや給付付き税控除は無条件給付で行わないと、やる意味がないということでした。給付付き税控除は所得や資産状態だけを給付判定基準にし、他の条件は課さな…
前回フィンランド政府はベーシックインカム実験は延長しないことを決めたという話を取り上げました。現在フィンランド経済は好調だとはいえず失業率も高めです。経済協力開発機構(OECD)の経済開発検討委員会(EDRC)は2018年2月、UKが導入したような、複数…
今回はこれまで浮上してきたベーシックインカム構想や実験についての話です。何年か前にいくつもの国や地域でベーシックインカム導入法案が提出されたり、実験が行われてきました。マスコミなどで割りと大きく取り上げられたのはスイスのベーシックインカム…
ベーシックインカムに反対する人がよく持ち出してくるのが、産業革命期であった18~19世紀頃にイングランドのスピーナムランドで導入された貧民制度の例をあげる人が多いです。評論家の橘玲氏がプレイボーイで記事を書かれていましたし、前回取り上げた海老…
ベーシックインカムや給付付き税控除に対する反対意見の例をいくつか取り上げてきました。 藤井聡氏や三橋貴明氏、中野剛志氏とそれに近いMMT(現代貨幣論)支持者らが行っているベーシックインカム反対論については「あまりにひどいベーシックインカム賛成…
ベーシックインカム導入に反対する人は右派にも左派にもいるということをここで書きました。前回は保守(?)側の藤井聡氏や三橋貴明氏、中野剛志氏とその”信者”らによるひどく悪質なベーシックインカム攻撃を批判しております。 前回記事 「あまりにひどい…
現在「ベーシックインカム構想 」編はベーシックインカム導入反対論に対する批判を続けていますが、現在その中でも最も狡猾かつ悪質な官憲主義者や国家社会主義者による妨害工作について述べています。ベーシックインカムは政・官による恣意や裁量が入り込み…
「ベーシックインカム構想 」編と言いつつも国家社会主義に対する批判の話を続けています。 国家社会主義的思考というものは民衆からお金とそれを稼ぐ力と好きなことに遣う裁量権を国家が略奪し、経済的自由を蔑ろにするものです。 私たちは日頃働いて稼いで…
「疚しい理由でベーシックインカムに反対する人たち 」の続きです。前回書いたことはベーシックインカムや給付付き税控除はそれによって既得権益を失う政治家・官僚・特定業界からの激しく、かつ狡猾な妨害工作にあってなかなか実現しないのではないかという…
「ベーシックインカム構想 」はこれからベーシックインカムの導入に反対する人たちや彼らの反論について検証していきます。その前にここでもう一度ベーシックインカムや給付付き税控除を導入する目的や意義について確認しておきましょう。 ベーシックインカ…
ベーシックインカムの話をすると決まって出てくるのは財源の話ですが、私は所得税を財源の基本とし、不況でそれが落ち込むときに政府や日銀がお金を発行して補填するという方法を提案しました。不況のときは消費が落ち込み物価が下がります。市中の貨幣の量…