2019-01-01から1年間の記事一覧
アメーバブログで設置した「暮らしの経済手帖~基本知識編~」で「リフレレジーム(政策枠組み)について考える」という記事を書きました。 ameblo.jp この記事の主旨はマクロ経済政策で需要不足型不況に対処する金融緩和政策と積極的財政政策の二つと、ミク…
先月11月26日に国民民主党の森ゆうこ議員らをはじめとする左派系野党の内向き主義を批判するために「国民の「暮らし」に無関心な左派系野党 」という記事を書きました。 森議員だけではなく、立憲民主党の石垣のり子まで高橋洋一氏を何の根拠もなくツイッタ…
「日本のいちばん長い日」や「ノモンハンの夏」などで知られた作家の半藤一利氏ですが、この方は日本という国は明治維新以後から40年ごとに興廃を繰り返しているという「40年史観」を持っていらっしゃることで有名です。 半藤氏は明治政府樹立から40年後であ…
少し多忙だったのと、やや無気力気味で思考力が低下していたことが重なり、半月ぶりのブログ投稿となります。 経済状況を見ていると、日本に限らず世界全体で雲行きがどんどん怪しくなってきており、本来ならば金融緩和政策と財政拡大政策を積極的に進めない…
今回は「ちぐはぐな防災観が命を奪う危険性」の続編です。 上の記事は木村貴氏が書いた防災に関する記事についての批判でしたが、付け加えたいことがあります。 wezz-y.com それは「防災は行政任せにしてはいけない」「行政による(堤防などのハードを中心と…
先月の台風19号は日本各地で大きな被害をもたらしましたが、その直後から防災について声をあげる人があちこちで出てきました。正直防災の話となると非常に政治的な話で、議論をしても冷静さを見失いがちになります。 私自身も若かりし頃より、自民党田中派を…
昨年末から今年初めあたりから、これまで堅調だった景気の雲行きが怪しくなってきています。異次元金融緩和を中心としたアベノミクスによって民間企業が積極投資をするようになり、雇用がかなりよくなりましたが、それにも陰りが目立ちかけています。海外に…
前回は大前研一氏に対する批判を書きました。 この方は「日本は低欲望化社会になった」ために、モノやサービスを消費する意欲が低下し、そのために金融緩和とか財政拡大政策をやっても効果が出なくなってしまっているのだなどと言っています。そしてクルーグ…
先日偶然にプレジデントオンラインに書かれた大前研一氏の記事が目に留まりました。読んで数行で読む気が失せるほど箸にも棒にも掛からぬ悪記事ですが、今回はこれをネタに「失われた30年」や流動性の罠について論考したいと思います。 まずこの記事は冒頭か…
先日の台風19号でインフラの防災強化をする必要性が再認識されたのですが、その財源は国債が最も適しています。なぜならば堤防や道路・鉄道などの建造物は耐用年数が数十年以上であり、この間に幅広い世代が便益を受け続けられるからです。こうしたインフラ…
先週末~今週はじめにかけて巨大かつ勢力が極めて強い台風19号が日本列島を襲い、全国各地で洪水や水没など大きな被害をもたらしました。やはり多くの死者・行方不明者を出しております。犠牲になられた方の冥福と被害に遭われた方へのお見舞いを申し上げま…
今回は安達誠司さんによる消費税10%後の経済状況についての予測を紹介します。 「チャンネルくらら」で放映されている「安達誠司のマーケットニュース」で安達さんはそのことについて話されていますが、ほとんど自分の予想と同じです。 www.youtube.com こ…
今月10月1日より消費税の税率が10%に上がると共に、公明党などが導入を求めていた軽減税率もはじまりました。私はまだ景気回復の途上というべき段階で消費税の増税を行うことはずっと反対してきましたし、煩雑極まりない軽減税率の愚劣さについては数年以上…
消費税と年金・医療・介護費の話をしていますが、ここ最近目立つのは「社会保険料の負担が重すぎるから消費税で公平に負担させた方がいい」とか「社会保険料を抑えるために公的年金や医療費の歳出を削減せよ」という論調です。これは非常に大きな落とし穴が…
今回も消費税と社会保障(社会保険を中心に)の話で、「消費税の増税を受け入れれば社会保険料負担が軽くなる」ということや財政再建は期待できないということを述べていきます。 前回の記事「消費税増税で社会保険料負担が減ったりしない。」とひと月前の記…
ひと月ほど前に「消費税増税で社会保険料負担軽減などという嘘に騙されるな! 」という記事を書きました。これは一部で「消費税の負担よりも社会保険料の負担の方がはるかに重いじゃないか」「消費税の税率は税率5%から8%引き上げまで20年近くもかかった…
ここで何度も批判してきたMMTですが、結局何がいちばんまずいのか?そして俗にいうリフレーション政策との違いは何かという点についておさらいしておきたいなと思います。 内容的には半年前に書いた「MMT(現代貨幣理論)とリフレーション政策の違いは何か?…
前回の「実はMMTラブ?な財務省・日銀」という記事は、旧い日銀理論とMMTは同じ穴の狢だという話をしました。片や財政規律一辺倒主義で、片や極端な財政拡大論者と正反対の主張をしているかに見えますが、両者とも金利と民間企業の経営活動や雇用との連関を…
www.youtube.com あと10日で日本の消費税が10%に引き上げられる日が来ますが、日銀と財務省、金融機関、それとMMTもまとめて批判します。 7月に自分がやっているツイッターで「Z省くんって実は嫌い・嫌いと言っているけどケルトンさんのこと好きなんじゃな…
自分はYahoo!ブログ時代からMMT(現代貨幣理論)についての批判を繰り返してきました。この理論は金利と民間企業の投資および雇用の関係や生産・供給側(サプライサイド)を軽視し、財政政策に偏重し過ぎる欠陥があるという問題を抱えています。一応MMTerは…
前回の記事「”シロクマ””シロトン”と化した黒田日銀総裁 」において、吉田繁治氏が書いた「銀行は既に危機状態、銀行赤字→国債経済崩壊に至るか?」という記事のリンクを貼っておきました。 この記事によれば ・日本の地銀は円国債の金利がマイナスからゼロ…
前に書いた記事「変節したアベノミクスと再びまわり始める日本経済の終末時計の針 」で次のようなことを書きました。 ”金融政策側についても、日銀・黒田東彦総裁はすっかり財務省の役人の地金が出てきて、ナマクラな態度をとっています。よくて「消費税10%…
もう9月になりましたが、来月には消費税が10%に増税されます。今回の増税で消費はもちろんのこと、企業投資や雇用にどこまでの影響を与えるか計り知れませんが、ひどく落ち込む可能性が高いでしょう。増税前の駆け込み需要すら発生していないと報じられても…
2012年末の政権発足以来、私は第2次以降の安倍政権が目玉政策として採り入れてきた異次元の金融緩和政策を軸とする経済再生政策アベノミクスをこれまで支持し続けてきました。 このブログの「デフレと失われた20年 」カテゴリーに書かせていただいたとおり、…
今年6月に金融庁が 「年金以外に夫婦で2000万円の貯蓄が必要」という主旨の報告書を出したことがきっかけで騒ぎがおきました。左派系野党はもちろんのことですが、保守系の方からも年金や医療などの社会保険料の高さと世代間格差に関する不満の声が出てきて…
今回から本格的に「新・暮らしの経済手帖 時評編」の記事をはじめます。もうあまり特定の個人を名指し攻撃するようなことはしたくないのですが、やはり目に余る人はいます。 あるとき野口悠紀雄氏が書いた記事に目がとまりました。 gendai.ismedia.jp 話の内…
はてなブログで再出発する「暮らしの経済手帖」ですが、その第1回目の投稿です。Yahoo!ブログ時代にはわたしたちが知るべき基本的な経済知識をテーマ別にとりあげてきましたが、ここのブログでは時評を中心に記事を書いていきます。 2年前に「暮らしの経済…
2年間Yahoo!ブログで続けてきました経済ブログ「暮らしの経済手帖」は、本日後継であるはてなブログの「新・暮らしの経済手帖~時評編~」へ移転します。 先にamebaブログで「新・暮らしの経済手帖 基礎知識編」を開業しており、順次旧記事の移転をしており…
開設から2年に渡り、Yahoo!ブログで書き綴ってきました「暮らしの経済手帖」は、はてなブログに移転する予定です。新アドレスが決定次第告知いたします。 サイト移転告知前の最後の記事を書きます。今回話するのはどうして経済学を学ぶのかということについ…