新・暮らしの経済手帖 ~時評編~

わたしたちの暮らしを大切にするための経済解説サイトを目指して開設しました。こちらは時評編で基礎知識編もあります。

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

一年最後の投稿 (後日記事消去します)

今年2018年も間もなく終わろうとしています。 細々ながら約1年半の間続けてきましたこの経済ブログですが、基本的なリフレーション政策の理論説明から、社会保障問題や貧困問題へと書き進めております。 本当は「貧困・雇用・格差問題 」は年跨ぎにならない…

マルクスの労働価値説と剰余価値説は正しいのか

いま「貧困・雇用・格差問題 」編の記事を書き続けていますが、この経済・社会問題を語る上で外すことができない人物といえばドイツの哲学・思想家であったカール・マルクスと盟友のフリードリヒ・エンゲルスでしょう。 カール・マルクスとフリードリヒ・エ…

資本主義経済と共に生まれた不況や失業問題

今回も産業革命期と初期の資本主義経済についての話です。ここまでは資本家階級の暴走によって起きた貧困や格差、公害や疫病・犯罪の多発による都市の荒廃について述べてきましたが、今回は不況や失業の発生についての話です。 深刻な不況や貧困の発生は当然…

純粋な自由主義と市場原理主義を目指していた産業革命期のイングランド

今回は前回記事「産業革命の陰で進んだ労働者の貧困 」の続いて、産業革命期のイングランドで起きた労働者階級のひどい貧困や治安悪化、ひどい公害と公衆衛生悪化による疫病の発生といった問題について述べました。 産業革命を推し進めた旗手である資本家・…

産業革命の陰で進んだ労働者の貧困

前回の記事「プロテスタンティズムと絶対王政下で生まれた懲罰的なイングランドの貧民法(救貧法) 」に続いて、今回も資本主義経済黎明期にイングランドで発生した貧困問題の話です。時代は18世紀半ばから19世紀半ばにかけて起こった産業革命まで下ります。…

プロテスタンティズムと絶対王政下で生まれた懲罰的なイングランドの貧民法(救貧法)

前回記事「資本主義経済黎明期における工業化と都市化が生んだ新たな貧困や格差の発生~ 」の続きになります。前回封建社会から資本主義社会へ移行するときのイングランドで地主(ジェントリー)や独立自営農民(ヨーマン)らが、当時高収益で稼げる毛織物の…

資本主義経済黎明期における工業化と都市化が生んだ新たな貧困や格差の発生~~

2つ前の記事で経済要因の不況や貧困・格差問題の発生は構造要因型と景気循環要因型の2つがあると話をしました。ここから構造要因型の貧困・格差問題について考えていきましょう。時代は封建時代の中世から資本主義経済が生まれた近代へと移行する過程で現…

公正な所得分配って何?~justiceを求める旅~

よく「貧困と格差問題」という言葉が使われますが、今回は後者の「格差」について考えてみたいと思います。 「格差」と言っても結構ふわとした意味になっております。経済問題を扱うここでは基本的に資産や所得の格差、生産されたモノやサービス、その交換媒…

構造要因型と景気循環要因型に分かれる経済的要因の貧困問題の解釈

「貧困・雇用・格差問題」編第1回目「貧困・格差はなぜ生まれる? ~経済学の最も重要な使命・貧困の解決~ 」で貧困発生の要因をおよそ5つに分類してみました。 その中で経済的要因の貧困は4の経済構造要因型貧困と5の景気循環要因型貧困が当てはまると…

貧困はほんとうに自己責任か ~人は生まれながらにして不平等~

「貧困・雇用・格差問題 」編の第2回目は貧困問題の捉え方についてです。 日本で月10万円以下で生活している貧困者の数は2005年のときまで2000万人近くもいました。生活保護の利用世帯は214万人です。そうした状態に至った経緯は様々でひと括りにできませ…

貧困・格差はなぜ生まれる? ~経済学の最も重要な使命・貧困の解決~

今回から「貧困・雇用・格差問題 」編です。 経済学はおカネを扱う学問だと思われがちですが、モノやサービスといった財を活発に生産し、国の富を殖やし、それをまんべんなく多くの人々に分配していく方法を研究する学問であると私は捉えています。 貧困や不…