新・暮らしの経済手帖 ~時評編~

わたしたちの暮らしを大切にするための経済解説サイトを目指して開設しました。こちらは時評編で基礎知識編もあります。

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

たったひとつの抗がん剤(オプジーボ)が国を滅ぼすなんてありえない

前回の「高度先進医療が医療保険制度を破綻させるのか? 」にて薬効は極めて高いが、薬価が超高額な新薬が登場している話を書きました。実例をあげればC型肝炎の特効薬とされているソバルディやハーボニー、画期的ながんの免疫治療薬といわれている小野薬品…

高度先進医療が医療保険制度を破綻させるのか?

前回の「医療費の膨張はなぜ起きる 」で、国民医療費が増大していく原因のひとつに高額な薬剤やダヴィンチなどの手術支援ロボットの普及拡大がその理由のひとつとしてあげられていることを話しました。先に結論を申せば確かに高度先進医療費が国民医療費の増…

医療費の膨張はなぜ起きる

各社会保険制度の状況や問題について検証していますが、今度は医療保険制度です。新聞やテレビなどのマスコミを通じて、年金保険制度と共に給付額の膨張し続けて大変なことになっていると制度破綻の危機感を煽られています。 まずは国民医療費の総額の推移や…

介護保険制度は公正に運営されているの?

ここのブログで多くの人が心配されているであろう老齢年金制度の財源問題や保険料負担について解説しておきました。 「公的年金保険制度は簡単に破綻しないが・・・・・」 「将来もらえる年金額はどうなる? 」 上の記事にて年金制度は保険制度であり、加入…

介護保険制度が導入された2つの背景

社会保障制度のうち、国民が保険料を拠出する形で運営される社会保険制度についてのことをずっとお話しています。前回までは年金保険制度と少子高齢化問題について述べてきましたが、やはり高齢者向けの保険制度となる介護保険制度について見ていきましょう…

リフレ派的視点で考えた少子化対策

前回記事「子育ては一家の巨額投資 」の続きで、今回は少子化進行を食い止めるための政策について考えてみたいです。 前回記事で述べたことは一家にとって子どもを産み、育てるということは大きな負担がかかります。別の言い方をすれば一大投資だともいえま…

子育ては一家の巨額投資

「年金・健康保険財政の悪化は少子高齢化のせいだけか? 」で自民党の二階俊博幹事長による「子どもを産まない方が幸せに送れるんじゃないか(と考える勝手な人がいる」発言の批判をし、さらには「食い止めきれない少子高齢化の進行 」で少子化対策の難しさ…

将来もらえる年金額はどうなる?

前回記事「食い止めきれない少子高齢化の進行 」で日本の少子高齢化社会は2060年あたりになると約40%が65歳以上の高齢者となり、1人の高齢者を1.2人の現役世代で支えていかねばならない状態になるとお話しました。仮に女性1人当たりの出生率が2.3に回復して…

食い止めきれない少子高齢化の進行

「年金・健康保険財政の悪化は少子高齢化のせいだけか? 」で「技術高度化によって雇用の場が縮小していくという技術的失業発生と少子高齢化による生産可能人口の減少が互いに問題を相殺するという見込みも出てきます。そういう意味で私は少子高齢化問題につ…

公的年金保険制度は簡単に破綻しないが・・・・・

よく日本の公的年金保険制度が急速な少子高齢化の進行によって破綻するとか、いま高い保険料を支払い続けても年金はもらえなくなると思っている人がかなり多くいます。果たしてそうでしょうか? 単刀直入にいえば公的年金保険制度はそう簡単には破綻しない制…

年金・健康保険財政の悪化は少子高齢化のせいだけか?

いまこうして私が「税と国家財政問題 」編を書き綴っている最中に自民党の二階俊博幹事長が変なことを言い出しました。「子どもを産まない方が幸せじゃないかと勝手なことを考えて」いる人がいるといった内容の発言です。 二階氏の暴言について書いた記事 長…

「暮らしの経済(手帖)」 ブログ開設1周年

今日は7月1日でこの経済ブログの開設1周年となります。 このブログは極力目線を下げて私たち一般生活者の暮らしをよくするための経済政策とは何かを探求するという目的ではじめました。このブログを開設する前に別の趣味系ブログの付録として経済や政治・社…